義経と知盛

「平成若衆歌舞伎」(上方歌舞伎塾の若手たちの芝居)を見に行ってきました。毎年行っていて、楽しんでいますが、ちょっと今回は台本が悪すぎ。なんというか、品のない芝居でした。いや、歌舞伎なんて下世話な部分もたくさんあるので、下品なら下品に徹すればいいのですが、義経千本桜はそういう芝居ではないでしょう。渡海屋をそのままやった方がどんなによかったか。
具体的に言うと、「生き様」などという昭和ヤクザ映画的なことばの多用(もともと、死に様ということばはあっても、生き様なんて言い出したのはごく最近) あまりにも無意味で不快な殺し場。義経と知盛の間に、「真の友」ということばを持ち出しながら、後半は義太夫狂言で、その部分が完全に無視されているというところ。後半を、千本桜の義太夫をそのまま使うのなら、その語りと物語がきちんと繋がるようにしてほしい……等々。
去年も現代的なアレンジはありましたが、好きか嫌いかは別として、世界として完成されていたし、おもしろかったと思います。今年のは正直観ているのがつらかったです。役者さんたちも、「練習期間短かった?」という気がしたし。
愛之助の知盛は、頑張っていたし、迫力もあってとてもよかったと思います。

一年目の「八犬伝」の台本は、これ一回こっきりで埋もれさせるのが惜しい!と思ったほど、いい台本だったんだけどなあ。
ただ、ちょっと平家物語読みたくなりました。来年の大河を楽しむためにも、読んでおくか。

夕食は友達とインド料理。

十月に花園大学で篠田真由美さんと対談をするので、建築探偵物を読み返しています。今日、「玄い女神」を電車の中で読んでいたら、夢中になりすぎて、駅を乗り過ごしていました。私って……。

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