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世界屠畜紀行

昨夜くたびれて帰ってきたのに、読み始めた「世界屠畜紀行」がおもしろくて、おもしろくて結構分量があったのに、明け方までかかって読みました。売れているという話(九刷だった)だけど、納得。とはいえ、取材は全部自腹だというので、これくらい売れてもやっとトントンというところでは……。もっと売れて、続編を希望。
もともと、屠畜には関心があり、牛や豚を育てるところはメディアで紹介しても、肉にするところは存在しないかのように無視されているところに違和感を感じていたのですが、この作者の屠畜に対する愛情に、ちょっとびっくりした。この愛情があればこそ、一見とっつきにくい、抵抗がある分野をこんなにおもしろく描けたんだと思う。
屠畜に対する愛情と書くと、変な人みたいですが、殺すという行為は屠畜のほんの一瞬(でも、これをだれかがやらなきゃ、私たちは肉どころかハムもハンバーガーも食べられないし、魚だって殺すのは一緒)だし、あとは、おいしい肉にするための加工がほとんど。この過程がものすごくおもしろいです。
海外の屠畜業者や屠畜のテクニックだけではなく、日本の業者と工程についてもみっちり記述してあります。作者は数ヶ月、屠場に通い詰めたそうな。

これを読んだから、というわけではなく(買い物は昨夜して帰った)夕食はラムと白インゲンのトルコ風シチュー。なんか大量にできてしまった気が……。まあ飽きたらカレーにすればいいや。

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Comments

こんにちわ。
いつもたのしく拝見しています。
近くの図書館に近藤さんの本、11月に予約して(買わないで すまんです)まだ25人待ちです。

あ、内澤旬子さんのブログも(ここも!ですが)ファンです。
http://d.hatena.ne.jp/halohalo7676/
屠畜といえば「いのちの食べかた」our daily bread 観てみたいです。森達也さんの同題の本(というか、この本のタイトルから映画の邦題にしたそうですが)はお読みになりましたか?理論社のよりみちパンセ シリーズの一冊。よかったです。

Posted by: baku | December 13, 2007 10:39 PM

内澤さんのブログ、教えてくださってありがとうございます。これから読んできます。でも、「図書館で予約」と言われると、正直少しへこみますので、書き手に対しては黙っておいてやってください。言わぬが花です。

Posted by: コンドウ | December 13, 2007 11:08 PM

こんにちは。いつものぞいているんですが、コメントするのは初めてです。
ご紹介の本は面白そうですね!
オリバー・サックスの「火星の人類学者」(だったと思う)に、高機能自閉症の女性が登場するのですが、彼女の仕事は、大学での屠畜の研究です。人間の心は読めない彼女が、動物の気持ちはすごくわかるらしく、いかに動物たちを苦しませずに屠殺するか、その研究をしていらっしゃるそうです。これって、種を超えた美学と言うか・・・コメント欄には書ききれませんが、この本、読んでみます!
コンドウさんの本も「買って」読んでます(笑)サクリファイス、ものすごく面白かったです。泣きました(笑)

Posted by: なすか | December 14, 2007 09:52 AM

なすか様、はじめまして。
その本は未読ですが、おもしろそうですね。「世界屠畜紀行」にも、いかにして苦痛を少なくするか、についても少し言及されてました。

サクリファイス、気に入っていただけてとてもうれしいです。どうもありがとうございます。

Posted by: コンドウ | December 14, 2007 11:01 PM

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