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世界の果てのビートルズ

世界の果てのビートルズ ミカエル・ニエミ
前に買って、積ん読本だったのを消化。これは、「男子」小説ですね。少年ものというと、純粋さとかそういうのが全面に出されることが多いけど、むしろ、アホでバカで、無鉄砲なところがキモ。過去に女子で、今はおばさんである身からすると、小中学生男子の行動は「なぜ、そんなに危ない方へばかり行く……」と、完全に理解不能なのでありますが、理解不能な分だけ、眩しかったり、うらやましかったりするのです。楽しそうだな、おまいら。

あと、これはスウェーデンの小説ですが、舞台はスウェーデン北端のほとんど、フィンランドに近い場所で、フィンランド語を話す人々がたくさん出てきます。今は、フィンランドというと、学力世界一だったり、QOLの高い国だと言われていたりするけど、この小説では豊かなスウェーデンに対比するように、貧しく田舎であるフィンランド(そして、主人公はスウェーデン人でありながら、フィンランド側に属する)という比較のようなものが、何度も出てきて、それが意外でした。1959年生まれの作者の自伝的小説なので、もちろんそれは過去のことなんですが、人口の少ない国の小説って、こういうのがおもしろい。
フィンランドの教育システムの本は、いくつか読みましたけど、かなり合理的だと思いました。高校でも大学でも、何年で卒業するか自分で決められる──つまり、さっさと必要なだけの単位を取って卒業するか、ゆっくりと在学して深く勉強するか自由──とか、試験は、年何回かの試験期間があって、自分でいつ、どの試験を受けるか選ぶ、とか。 いつ、どの試験勉強をして、どの試験を受けて……と自分でプランニングするわけですね。

……話がそれました。基本的には少年がロックと出会って、バンドをやって……という話なんですけど、住んでいる場所が違うと、まあここまで個性的な話になるのか、と思いました。あと、男らしさについての考察がおもしろかった。

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