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マリー・アントワネット

お菓子と小型犬とガーリーな小物(靴とかブルーのリングガーターとか)と、フリルとレースたっぷりの世界にどっぷり浸ってきました。うはうはです。
さすが実際のヴェルサイユで撮影しただけあって、風景も素敵。あの王妃の家のあたりは、宮殿から30分くらい歩くんですけど、本当に可愛くて素敵なエリアです。ヴェルサイユでいちばん好き。
あと、オレ的にはモッブスと引き離されるシーンがいちばん盛り上がりました。なんてひどいことを!

で、内容ですが、あいかわらずソフィア・コッポラワールド炸裂で。ヴァージン・スーサイズで少女たちの死とガーリーな小物が同じ重さしか持っていなかったのと同じように、この世界ではドレスと革命は同じ重さしか持っていない。
むしろ、マリーにとっては、一晩遊び明かして日の出を見た誕生日の朝の方が特別な瞬間だったように描かれている。
押し寄せる群衆を見て、マリーははじめて現実を知ったのだけど、たぶんそれも本当には理解していない。最後のシーンも彼女はまだ遠い世界にいるみたいです。
それを、ソフィア・コッポラはなにも解っていないと笑い飛ばすのは簡単だけど、衝撃的な事件よりも、対して特別ではない一瞬が、その人にとって特別だということだってあると思う。世界の重さは、決して他の人には見えないし、それがわかると確信してしまうことは、わからないと表現してしまうソフィア以上に傲慢かもしれない。
私たちだって、アフリカの人々から見たら、マリー・アントワネットみたいな生活をしているわけで、その意味がわかっている人がこの世にどれだけいるのかと思う。もちろん、わたしだって知識として知っているけど、本当にはわからない。

しかし、こういう映画が撮れるというのも、彼女の恵まれた境遇が大きく関係しているんだろうなと思います。
普通の女性監督がこういう臆面のない映画を撮ると、きっとまわりからすごいバッシングを受けるだろうし。そういう意味で、彼女の臆面のなさとか無邪気さは貴重だ。

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