« キャリーバッグ | Main | ハゲタカ »

愛しきベイルート/アラブの歌姫

愛しきベイルート/アラブの歌姫という映画を観に行ってきました。アラブ世界で、もっとも愛されている歌手ファイルーズへの思い入れをレバノンの人々が語るという映画だったんですが、ファイルーズの映画のようで、ファイルーズの映画ではありませんでした。音楽への思い出を語ることで、見えてくるのは、決して平和ではない国に住む人々の苦しみや不安や焦りと、そして希望と生きる力。それをファイルーズというフィルターを通して抽出しているわけで、それがとても興味深かったです。

ファイルーズはたぶん、日本ではほとんど知られていないし、私もCDを二枚持っているだけですが、アラブ世界では知らない人がいないくらい有名な歌手です。たぶん、中国でのテレサ・テンとか、日本での美空ひばりとかそういう位置づけだと思います。フランス人の知人も「ファイルーズはだれでも知っているでしょ」と言っていたのですが、ヨーロッパでも有名なのか、アラブ移民の多いフランスだけで有名なのかはわかりませんが。
ウェットでゴージャスな美声で、ちょっと一度聞いたら忘れられないような感じです。映画でメインで使われていた「朝も夜も」という曲がすごく素敵だったので、この曲入っているCD欲しいなあ。

ミュージック・ドク・フェスはあとふたつくらい観たいのがあるんですが、無理かなあ。

|

« キャリーバッグ | Main | ハゲタカ »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

Comments

こんにちは。ファイルーズという名前、私は(耳に馴染みがあるような気もしますが)初めて知りました。CD、さっそくamazonででも買ってみよう。聴くのがとっても楽しみです。個人的には八十年代の後半、パリで同じピアノのクラスにいたレバノン人の凄い才能の男の子が、ちょうど紛争が激しくなった時期には身内との連絡が完全にとれなくなり、思いつめた顔をしていたことを思い出しました。同じく、女の子なのに夏休み中に帰国して、しばらく帰ってこなくなった子がいて、戻ってきたら「自分で自動小銃を手にして戦闘にくわわっていた」と話してくれて、愕然としたことも。

Posted by: ふじもとゆうこ | February 26, 2007 at 12:59 PM

アラブ歌謡は、ちょっと日本の演歌に通じる泥臭いところがあるんですけど、なんかときどき聴きたくなります。
下のサイトが詳しいです。
http://dagashi.org/uta/fairuz.html

ファイルーズがレバノンで愛されている理由のひとつは、内戦がいちばんひどいとき、他の有名人がみんな国外に脱出したのに、彼女だけはとどまってレバノンで歌い続けたということがあるようです。

Posted by: コンドウ | February 26, 2007 at 08:59 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« キャリーバッグ | Main | ハゲタカ »