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January 2007

明快

山の近くなので、テツの散歩コースも七割は土の上です。肉球にはアスファルトよりいいと思うし、夏でも夕方には散歩できるのでありがたいですが、ときどき肉球に棘が刺さったり、虫に刺されたりというトラブルはあります。今日も、急に後ろ足を上げて歩かなくなりました。見れば小さな枝が刺さってました。テツはしょんぼりして、後ろ足を見せて、「ここイタイの」と訴えています。病院行った方がいいかなあと思いつつ、えいっと引っ張ったら抜けました。
で、抜けた瞬間、テツのしっぽがぴん、とあがって、少し先を歩いていた友達犬に向かって、「わーい!」と走っていきました。変貌早っ。
普通なら、痛かったところを確かめるとか、もうワンクッションあるだろうよ。

夕食はミネストローネと、長ネギとベーコンのスパゲティの予定。

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ベニーズ・ビデオ

ということで、ハネケ、二本目の「ベニーズ・ビデオ」 いや、これはすごいわ。これ観られただけでも、DVD-BOX買った価値はありました。

豚を屠殺するビデオに魅了された、いいところのぼんぼん、ベニー少年は、家に招いた女の子を衝動的に殺して、そのシーンをビデオで撮影。そのビデオを見た親は、ベニーの犯罪を隠蔽することに……という話。このベニーを演じている少年は、ファニー・ゲームでの「彼」。顔を見た瞬間、びっくりしました。ハネケ監督はたぶん、この子に惚れ込んだんだろうな。

この映画のすごいところは、後半。父親が死体の始末をして、母親とベニーがその間、家から離れてエジプト旅行に行くのですが、父親のことは一切映さない。母とベニーがエジプトを、いかにもなパッケージツアーで旅するシーンだけを延々と映している。その一見平和な日常(母もベニーも事件についての話などほとんどしない)から、だらだら漏れてくる異常さというのがすごい。

どうも「ピアニスト」や「隠された記憶」や「ファニー・ゲーム」から、ハネケという監督は、観客を悪趣味に挑発する監督だと思っていたんですが、どうもそうではないような気がしてきた。この人、実はものすごーく、真摯で真面目な人なんじゃないだろうか。だから、物語性で、観客を安心させたくないんじゃないだろうか。
特典のインタビューからも、そんな感じがします。

あと、隠された記憶やファニー・ゲームなどのときも思ったけど、なにも起こってないときのなにかが起こりそうな緊張感が、他の映画の緊張感と、くらべものにならないほど怖いわけで、そこがこの人の非凡な点のひとつだとも思いました。この緊張感があるからこそ、「隠された記憶」の「映画史上もっとも残酷なシーン」(というのは言い過ぎだと思うけど)が描けるのでしょう。

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映画いろいろ

なんだかんだいろいろ観たんですけど、感想書きそびれています。スパニッシュ・アパートメントと、その続編のロシアン・ドールズとか、アニエス・ヴァルダの「落ち穂拾い」とか、映画じゃないけど千原兄弟のライブDVDとか。でも、どれもおもしろかったです。特にスパニッシュ・アパートメントはよかった。セドリック・クラビッシュは結構好きかもしれん。ロシアン・ドールズもつまんないわけじゃなかったんですが、ちょっとグザヴィエの自己中っぷりが鼻に付いたかなあ。でも、要するにグザヴィエと、ウィリアムの違いって、我慢ができるかということと、つまんないプライドを捨てられるかということで、これは恋愛をきちんと成就させるための大事な要素なんだと思い、いろいろ反省したり。もちろん全然モテていたわけではないけど、どっちかというと自分も過去の恋愛に関しては、グザヴィエ的スタンスだった。ウィリアムくんは立派だ。スパニッシュ・アパートメントでは、バカ丸出しだったけど。

夕食は缶詰のビーツを使ったボルシチ。ちょっと、感動的なくらい、おいしくできました。たぶん、野菜と肉を一度火にかけて沸騰させて、火を止めて犬の散歩に行き、帰ってからもう一度火にかけて、ビーツを入れて、また火を止めて放置、というプロセスがよかったのではないかと。
ル・クルーゼは保温性が高いので、一度沸騰させたあと、火を止めておいても、充分野菜や肉が煮えていくのです。光熱費削減にもなります。

今はひさしぶりにパンを発酵させています。時間がないし、まったく準備してなかったので、ドライイースト使用のヨーグルトパン。これから焼いて、明日の朝食べます。

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セブンス・コンチネント

結局買ってしまったミヒャエル・ハネケDVD-BOX。第一弾は全部観てないし、観たかったので。
で、最初に観たのが処女作のセブンス・コンチネント。ぶっちゃけていえば、ある家族が一家心中に至るまでの、3年間と最後の一日を描いた作品ですが、彼らが死を選ぶ理由というのは、はっきりとは描かれていない。だけど、些細な日常の繰り返しから、憂鬱や死の匂いが浮かび上がってくる。
たぶん、ハネケは、死を選んだ家族とそうではない家族の差違ではなく、同じ部分を描こうとしているのだと思う。

最後の三十分は、ひたすら死ぬための準備である破壊行動が行われるのですが、観ながら思ったのは、「むしろ、ここまで準備して生き残ってしまった方が恐ろしい」ということでした。だから、死は単なる肉体を破壊することだけではなく、家や仕事や人間関係や全財産を破壊することも含んでいる。

残りのふたつを観るのも楽しみです。

今日はチュニジア料理を食べに行ってきました。クスクスとひよこ豆のスープがおいしいかった。

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松竹座

行ってきました。市川團十郎と坂田籐十郎の共演。しかも、適当に買ったのに、桟敷ラインのいい席でした。ラッキー。

毛谷村は好きな演目だし、最近の私は翫雀ラブなのでとても楽しかったです。最近の翫雀さんはすごくいい男だ。たぶん、多くの人からつっこまれるのを承知で書くけど、私の中では海老蔵よりいい男だ。今回もうっとり。ところで、翫雀さんは、今回の六助もニンだと思うけど、お園も絶対可愛いのではないかと。いずれやってみてほしいです。(まだだよね?)

勧進帳。團十郎さんが元気になったのはめでたいことですが、どうも團十郎海老蔵籐十郎と、セリフのもったりした三人の舞台というのは、トンカツのつけあわせが唐揚げという感じで、激しく胃もたれする感じ。せめて富樫に仁左衛門や菊五郎あたりの口跡の爽やかな人がいたらなあ。とはいえ、なんか妙におもしろい勧進帳だったのも事実。

封印切は、今現在で最高の配役かと。やや、我當さんが体調悪そうなのが気になりましたが、まるで流れるような舞台でした。忠兵衛が途中、興奮のあまりなに言っているのかわからなくなるあたりは、評価が分かれるかもしれませんが、どうしようもない焦燥感はすごくリアルだった。切なさと、それを笑い飛ばすような距離感があって、とてもおもしろかったです。

正月からいい舞台を観ました。我當さんがちょっと心配だなあ。
しかし、籐十郎さんは芸が枯れるというより、年々脂っこくなってきているような気が……。

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十日戎

Ebisu
行ってきました。去年は今宮戎に行ってきましたが、今年はいつもの通り、近場のえべっさん。今宮戎は笹飾りが豪華で(その分高かったけど)気合いの入った商売人がくる感じでしたが、こちらは、チープな感じ。いつもはサラエを買いますが、可愛い宝船があったので、買ってみました。

初詣でおみくじを引きそびれたので、引いたら小吉。7年連続小吉で、しかも去年とまったく一緒の番号でした。私の三〇代はずっと小吉なのか。リアルな幸せ具合も、ちょうど小吉という感じなので、当たっているのかも。

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あるいは裏切りという名の犬

今年初映画、行ってきました。テアトル梅田は容赦なく1週間くらいで打ち切るので、見たい映画は早めに。

ダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデューの共演と聞いただけで、観なくては!と思ったのですが、期待通りの、大人の重厚なフィルム・ノワールでした。白黒時代のフィルム・ノワールの男臭さとロマンティックさはそのままに、現代的なリアリティを+という感じ。
監督はもともとパリ警視庁で働いていた人だそうです。

オートゥイユも素敵なのですが、悪役のはずのドパルデューがすごく魅力的でした。彼は卑怯な男だけど、彼の持っている嫉妬も保身も、すべて、だれにでも覚えがあるはずのもの。
そう思わせるのも名優ドパルデューだからなのと、やはり脚本が絶妙。
彼のふるまいはずるくて自己中心的だけど、決して一線は越えていない。レオを陥れたのも、100パーセント彼が仕組んだというわけではなく、ほとんどは偶然や他の要素が絡んでいるわけだし。こういう人物造形がとてもリアルだなあと思いました。

ハリウッドでリメイクも決まっているらしいです。そういえば、エディ役の人って、「隠された記憶」でもオートゥイユの友達やっていたような気が。

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ラズベリーとサワークリームのマフィン

Mafin

急に甘いものが欲しくなったので焼いてみました。こういうのは買いに行くより早い。年末、ブッシュドノエルを焼いたときは、「もうしばらくお菓子作りは結構です」という気分になりましたが、こういうのだと「また作ろう」と思う。やはり、あんまり凝ったお菓子作りは向いてないんだろうな。

やや風邪気味。やっと年末年始のバタバタが終わったと思ったらこれだ。

今日は冷凍してあった牡蠣を使って、牡蠣カレー。タラモサラダも作った。

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あけましておめでとうございます

今年もよろしくお願いします。今年は、すでに三冊くらいは確実に新刊が出る予定です。あと、今書いているのももう七割近いので、夏には出せるでしょうし、去年の分も本を出したいです。
あと今年の目標は、家をもっときれいにすることです。都心から離れた分、広めの部屋を選んだのはいいけど、広いだけに掃除が面倒で、えらいことになっている。一部屋まるまる物置になっているし。なので、今年は人がやってきても平気な素敵な家にしたい。

さっき、世界遺産のマグレブ三都物語を見ていました。北アフリカはなんとなく好き。一度行ってみたい。
私はパリが好きですが、このあたりの文化や人々が身近にあるということも、好きな理由のひとつです。なので、フランスの他の都市は、パリほど好きではない。そういえば、去年は「パリ症候群」という言葉を耳にしましたけど、一部の人たちが失望するその汚いところも、魅力のひとつだと思う。日本にいるときよりも、汚いよれよれの格好で歩いていても平気だし、なんか馴染む。(というか、日本人みたいにおしゃれな格好している人の方が少ない……)

うちの家訓では正月三が日は肉は食べないことになっているのですが、今年はおせちをちょっとしか用意しなかったので、今日はハンバーグなど焼いてしまいました。もう仕事しているし、お正月休みはもう終わったと言うことで。

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