マルセル・デュシャン展
行ってきました。国立近代美術館は、はじめて行きましたが、入り口が地下なのでちょっとわかりにくかったです。しかし、ちょいルーブルを意識している気がしました。
なんか少し前、yahooのニュースで、「ピカソに便器が勝った」とかいう身も蓋もない言われ方をしていた「泉」ですが、実物はそれはそれは静謐で可憐なたたずまいで、単にインパクトだけのものではないのだと思いました。鳥かごの中の角砂糖もしかり(これは、ポンピドゥーセンターで見て、その静かな可憐さに驚きましたが、泉もそのときに見たのかな。ちょっと覚えてない)
遺作の「与えられたとせよ……」の再現には、背筋がぞくりとしました。デュシャンの死後、アトリエにあれがあったと思うだけで、なんというか戦慄のようなものを感じます。
そのあと、常設展の、他の現代美術を見て回って、あらためて、「デュシャンの作品って、本当に可憐だなあ」と思った次第。
マルセル・デュシャンと言えば思い出すのですが、赤瀬川原平が、ちくま文庫の「二笑亭奇譚」の中で、デュシャンが二笑亭主人と会っていたら、という小説を書いていました。それは、本当に、触れると手が切れるほど美しい小説で、折にふれて読み返しています。本当にきれいな小説に出会うと、「こんなのが書けたらなあ」とかはまったく思わないものです。ははーっとひれ伏してしまう感じ。
その後、梅田で母と落ち合って、うめだ阪急の明月記で食事をした後、クリスマスの買い物をして、それからフランス語というハードスケジュールでした。くたくたになって帰ったら、一日留守番で寝ていたせいで、ぎんぎんに元気なテツが待っていた……。勘弁してえ。
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