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考えてみた

どうして、同じようにイヤな人間の群像劇である、「愛する者よ、列車に乗れ」がそんなにイヤじゃなくて、「パリのレストラン」がイヤなのか。
「愛する者よ……」の方は、「うちの親戚、本当に困った人間ばかりで……忠告するけど、距離を置いた方がいいよ」と言われてから、紹介されたような気分。
「パリのレストラン」の方は、「うちの親戚、困ったやつばっかりだけど、本当はいいやつなんだよね。ま、仲良しくしてやってよ」とにやにや笑いで紹介された気分。
この違いです。最初の方は、「でもいいところだってあるじゃん。距離は置くけど」と思い、後者の方は、「だれが仲良くなんかするか。つーか、そのにやにや笑いやめろ」と考えてしまうのです。
思えば、「緑の光線」が苦手なのも、同じ理由だ。ロメール的には「微笑ましい困ったちゃん」だと考えているのが見え見えで、「微笑ましかろうが、そうでなかろうが、困った人は困った人に決まっておろうが」と引いてしまうのです。
わたしは、「微笑ましい困ったちゃん」よりも「手のつけられないどうしようもない困った人」の話の方が好きです。監督や作者の目が「微笑ましい」と感じているだけで、引く。でも、世の中には「微笑ましい困ったちゃん」の話があふれているので、普通は逆なんでしょうが。

あ、でも、「猫が行方不明」は好きだなあ。あれも「微笑ましい困ったちゃん」の話なんだろうけど。

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