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ペダル・ドゥース

前から観たかった映画でしたが、やっと観られました。あんまりメジャーな映画ではないので、ちょっとだけあらすじ。
エリートビジネスマンで、ゲイのアドリアン(パトリック・ティムシット)は、大事な取引先との会食に「奥さんを連れてくるように」と言われて、仲のいいゲイクラブのオーナーのエヴァ(ファニー・アルダン)を連れて行く。ところが、取引先の銀行の頭取(リシャール・ベリ)が、彼女に一目惚れ。アドリアンも、ゲイでありながら、エヴァを愛していることに気づいて……。

なんといっても、出だしがキュート。行きずりの男と寝た後、ジーンズいっちょで車に乗り、車の中で、ミレーヌ・ファルメールの歌に合わせて、びしっとしたエリートビジネスマンの服装に着替えていくパトリック・ティムシット。ここだけ、何度でも見たいほどです。しかし、日本でもゲイの人は、松田聖子とか中森明菜とかの九十年代アイドルソングが好きだと聞いたことがあるのですが、フランスではミレーヌ・ファルメールなのか。
あとは、ジャック・ガンブランもステキでした。スーツからのストリップに、ちょっと萌え。
基本的には楽しい映画でしたが、その一方で、「フランス人なに考えているのかわからん……」と思ったのも事実。アドレアンが、意地悪ばっかりするところとか、頭取が奥さんがいながら、エヴァに惚れるのに、なんの葛藤もないところとか……。
フランス映画は好きなんですが、ときどき「イヤな感じ」がするときがあります。「パリのレストラン」とか「緑の光線」とか、オシャレ、もしくはほのぼの系の映画の方がイヤ感は強い。むしろ、悪趣味なフランス映画の方が好きなのかも。

今日はあまりにも暑くてぐったり。夕食もやる気が出ず、冷凍コロッケだけ揚げて、あとは昨日の卯の花の炒り煮とラタトィユ。

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「映画・テレビ」カテゴリの記事

Comments

知りあいの奥さんがフランス企業に勤めているので
ネタとしてよく聞く話しなのですけれども
エリートはまぁよくウソをついてでも
相手を蹴落とすようにがんばってるそーで
「フランス人、もうイヤ、本当にイジワル…」と
何度も泣いたそーですよ。
そういう環境なんすかね〜。
つかめる限りの身分の高さを狙ってる感じみたい〜。

Posted by: やすえ | August 11, 2004 at 11:56 PM

わーい、ジャック・ガンブラン、好きなんです。「マドモワゼル」はサンドリーヌ・ボネールが苦手なせいもあってか個人的にイマイチ?でしたが、「ペダル・ドゥース」見たい~。近所のレンタルビデオ屋さんでは扱っていなくて未見です。がんばってさがそうっと。

そういえば、確かマチュー・アマルリック(「そして僕は恋をする」など)が、何かのついでで「パリのレストラン」のローラン・ベネギ監督のことを「あのいかにもいいひとっぽいオーラが嘘臭くて苦手だ」と抜かして(笑)おりました。まあなんとなくわかる気はします。

私自身はヌーベルバーグとか文芸系とかいうたぐいの映画よりは、元気がいいほのぼの系の映画や、オバカ系どたばた映画のほうがなんぼか安心して見られる……ような気も。考えてみれば、私的フランス映画の原点は「ラ・ブーム」と「ザ・カンニング」だったりします(笑)。

Posted by: ふじもとゆうこ | August 12, 2004 at 01:27 AM

>やすえちゃん
ほほう、なんかその映画でも、主人公側の人間としては、いかがなものかと思うような意地悪をいっぱいしていて、(やきもちからという設定なんですが)結構引いてしまったのです。そういうメンタリティなのかなあ。

>ふじもとさん
ジャック・ガンブランお好きなら、絶対おすすめですよ。普段は真面目な銀行員で、夜はクラブで遊びまくるゲイの役ですが、その銀行員スーツでノリノリでストリップをするシーンがあるのです。ストレートの美青年を一生懸命口説こうとしていたりして、可愛かった。

「パリのレストラン」は今までにダントツでイヤだった「緑の光線」を抜いて、わたしのフランス映画イヤ度ランキング、一位になっています。ほのぼのみたいなふりをしているけど、出ている人、ほとんどやな奴ばっかりじゃないですか。あんな人たちと食事をするのイヤ。まだカノンの馬肉屋のオヤジの方がいい……。

Posted by: コンドウ | August 12, 2004 at 05:43 PM

えーっ。カノンの馬肉屋のオヤジって、そういえば私は「カノン」は未見ですが、何年か前に六本木の映画館のレイトショーで「カルネ」はうっかり見ちゃったんですよね。あれって、確かカノンの前作。いやーっっ。あのオヤジだけは勘弁してほしいです(涙)。

映画「パリのレストラン」は、私(原作の翻訳を手がけたという)ビミョーな立場なんで誉めるのも貶すのもしづらいのですが、あれはほのぼのの皮をかぶってはいるけれど、実は監督のオタク心が炸裂した怪作なのではないかと思っています。アメリや八人の女たちほど「ヘン」ではないにせよ、料理はもちろん小道具とかね、変なところに異様にこだわって作った映画だなあ、と。しかも、一回見るだけのふつうの観客はそんな「こだわり」はうっとうしいだけって気が。出てくる人がほとんどやなヤツばかり、と喝破したコンドウさんのコメントにはニヤリとさせていただきました。

Posted by: ふじもとゆうこ | August 12, 2004 at 07:32 PM

なぜだー(笑)パリのレストランのDVD持ってるー。
だから何度か観ました〜。
基本的に私はヒステリックな人が苦手なのでー、
この映画は私の中では保留の地位を占めております。
フランス映画に限らず、ラテン系の映画はお話もそこに出てくる人間も
超まったり静かか超ヒステリックかどちらかって感じで総括してしまいたくなる程です。

私の言うヒステリックな感じって、
フランス語(その他も)をしゃべる人のあの独特な早口加減のことかなー。
だから結構男女問わずヒスを感じるわー。

40代の女性がそれぞれの家族の問題を抱えてる、っていう、
題名わかんないけどその映画は同じヒスっちくても結構好きな部類。

Posted by: やすえ | August 12, 2004 at 08:54 PM

こんばんは。
近藤さん、『愛する者よ、列車に乗れ』はどうですか。
ご覧になってますでしょうか。

Posted by: akim | August 12, 2004 at 09:03 PM

>ふじもとさん
なんと! 原作の翻訳をやってらっしゃったとは!
私は一度しか見ていないので、そのこだわりはあんまりよくわからなくて、なんかひたすらムカムカしておりました。

馬肉屋のオヤジは可愛いと思うのですが、おかしいでしょうか。

>やすえちゃん
おいしいものも好きだし、フランス映画も好きだし、と思って観たのですが、わたしは駄目でした。ヒステリックなのが駄目というわけではないんですけど、あんなに肌に合わない映画もなかったです。

>akimさん
「愛する者よ……」は、わりと好きです。ちょっと退屈だったけど。なんだろう、あれも嫌なやつらがそろっていたと思うんですが、彼らはそんなに嫌いじゃない。あの性転換した人が大好きでした。

しかし、フランス映画ってオヤジがもてているのがありますよね。日本人としては少し違和感がある感じです。「愛する者よ……」もそうだし、「焼け石に水」とか。

Posted by: コンドウ | August 12, 2004 at 10:36 PM

もてないオヤジが必死にがんばって素敵になってゆく
『ムッシュ・カステラの恋』。好きな映画の一つです。

「フランス人ら、節操なさすぎ」と思いつつ
ジャック・リヴェットの『恋ごころ』とか
ジャン・ルノワール『ゲームの規則』は
入り乱れの恋愛騒動が、
オシャレじゃなくてシャレだろーってところまで
昇華しちゃってるので好きです。

Posted by: なつめ | August 14, 2004 at 06:46 PM

う、なつめさんのあげている映画、全部未見です。
「ムッシュ・カステラの恋」はちょっと観たいと思っているのですが。

Posted by: コンドウ | August 14, 2004 at 11:45 PM

じつは、『ムッシュ・カステラの恋』は予告を見て
「つまんなそーな映画ー。こんなのみたい人いるのかな」と
バカにしくさってました。
ところが、そのとき一緒に予告をみてた友達が
「あれみたいなあ」というのです……。
で、「へ~、こういう人もいるのか」と思い、
興味半分でつきあってみました。

そしたら、映画と友達に「馬鹿にしててごめんなさい」と
「ありがとう」と言いたくなりました。

Posted by: なつめ | August 15, 2004 at 01:05 AM

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